パチスロ不正 被告口座に7000万円 実行役が振り込み=秋田前澤樹夫容疑者

パチスロ台の大当たりの確率を不正に高めてメダルを盗んだとして窃盗罪に問われている
仙台市泉区、無職前沢樹夫(28)、同市青葉区、無職亀井一行(27)両被告の初公判が
十五日、秋田地裁大館支部(宮本聡裁判官)であり、両被告は起訴事実を全面的に認めた。
検察側は両被告が窃盗グループのまとめ役で、多いときで約十人の実行役を使い、三―十月
までに亀井被告名義の銀行口座に7091万円の振り込みがあったことを明らかにした。
起訴状によると、両被告は九月九日、住所不定、無職の男三人(窃盗罪などで有罪判決)
と共謀し大館市内のパチンコ店で、「体感器」を使用し、遊技メダル982枚
(貸し出し価格計1万9640円相当)を盗んだ。
冒頭陳述によると、両被告は三月ごろ窃盗グループを結成。パチンコ店などで実行役を
スカウトし、一人当たり体感器のリース代として一日6万円、暴力団とのトラブルなどを
解決する用心棒代として月10万円を亀井被告の口座に振り込ませていた。
両被告は約1620万円を体感器などの道具購入費に充てていた。
実行役の三人は、両被告から「秋田のパチンコ店は監視が甘い」との指示を受け、
犯行に及んでいた。一人で一日当たり15万円程度を不正に稼いでいた。

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