マスクを高値で転売容疑、全国初の逮捕 遺品整理会社長藤井淳希容疑者

マスクを高値で転売したとして、岡山県警は1日、高松市で遺品整理などを手がける「ライフサポート」社長の藤井淳希(じゅんき)容疑者(34)=同市=を国民生活安定緊急措置法違反の疑いで逮捕し、発表した。政府は3月、同法の政令を改正し、マスクの高値転売を禁止。県警によると、この規定による逮捕は全国初という。

 県警によると、逮捕容疑は4月29日、県内の輸入販売業者から中国製の衛生マスク7万枚を1枚あたり44円で購入し、うち1万6千枚を翌日までに1枚49・5~50・6円で知人の自営業者2人に転売したというもの。県警は藤井容疑者がほかにも9万枚を仕入れ、計16万枚すべてを転売したとみている。藤井容疑者は「転売で数十万円の利益があった」と話しているという。

 同法は高値転売を目的にしたマスクの買い占めを防ぐため、取得価格を超える金額での転売を禁止。違反すると、1年以下の懲役か100万円以下の罰金、もしくは両方が科せられる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする