担任の生徒に自慰行為を見せたとして、県青少年健全育成条例違反の罪に問われた元相馬農業高飯舘校教諭、紺野広史被告(30)=南相馬市原町区=の初公判が27日、福島地裁(岡野典章裁判官)であった。紺野被告は起訴内容を認め、検察側は懲役6月を求刑して結審した。
起訴状などによると、紺野被告は今年1月5~28日に計4回、自分の乗用車や校内で、男子生徒2人に、18歳未満と知りながらわいせつな行為を見せたとされる。
検察側は論告で「担任と生徒という特殊な関係で、性欲を満足せるため地位を振りかざした」と主張。紺野被告の代理人は、被害者に謝罪文を書くなどし「行為を後悔している」と執行猶予付きの判決を求めた。