旧ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川元社長(2019年死去)の性加害問題で、被害を告白していたダンサーで俳優の橋田康さん(38)は26日、共同通信の取材に応じ、同事務所が設けた被害者救済委員会から補償案を提示され、今後合意する考えを示した。早ければ月内に合意が成立する。
橋田さんは補償金額を明らかにしていないが「金額にこだわりはなかった」とし、補償が今後進んでも「この問題を風化させることなく、被害を受けたら誰でも安心して声を上げられる社会にしていきたい」と語った。
その上で被害を告白した人が誹謗中傷を受けている現状に触れ、旧ジャニーズ事務所から社名変更した「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に対し「(手続きの進行などの)現状を丁寧に説明していないことで臆測が広がり、誹謗中傷につながっている」と指摘。「きちんとした説明を重ね、さまざまな人が納得する状況をつくることが誠実な対応に結びつくと思う。閉鎖的にならないでほしい」と話した。