IOC=国際オリンピック委員会は29日、冬季大会の開催候補地に2030年はフランスを、2034年はアメリカ・ソルトレークシティーを選び、札幌市の可能性は事実上消滅しました。
IOCは29日、フランス・パリで理事会を開き、冬季オリンピック・パラリンピックの開催候補地について協議しました。
その結果、2030年大会はフランスのアルプス地方を、34年大会はアメリカのソルトレークシティーを最優先候補地に選び、来年7月に開かれるIOC総会での決定を目指すとしています。また、38年大会については、優先的に協議できる候補地にスイスを選びました。
当初、30年大会の招致を目指していた札幌市は「市民の理解が得られなかった」として断念し、「34年以降の可能性を探る」としていましたが、今回の決定で34年の可能性は事実上消滅、38年も厳しい状況になりました。