【ドバイ=栗山紘尚】岸田首相は1日夜(日本時間2日未明)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、エジプトのアブドルファタハ・シシ大統領と約1時間半、会談した。首相は中東情勢の悪化で厳しい財政状況にあるエジプトに対し、最大約2・3億ドル(約340億円)の支援を検討すると伝えた。
首相はイスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘を巡り、「人道支援物資のガザ地区への搬入でエジプトは極めて重要な役割を果たしている」と評価。そのうえで「戦闘再開は残念で、事態の沈静化が重要だ」と述べ、エジプトの今後の貢献に期待を示した。シシ氏は「国際社会がパレスチナ問題の公正、包括的な解決に向けて真剣に行動することが必要だ」と応じた。