オスプレイ2機が奄美空港に飛来 屋久島沖墜落の救難活動のため 鹿児島県は安全確保を申し入れ 現場では7人の捜索続く

アメリカ軍のMV-22オスプレイ2機が、2日午前9時前に奄美空港に飛来しました。鹿児島県によりますと、アメリカ海兵隊より「屋久島沖でのオスプレイ墜落事故にかかわる救難活動のため」として、2日から3日にかけての奄美空港の使用届が出され、県が受理したということです。屋久島沖での墜落事故を受けて、県は11月30日に事故原因の究明と再発防止策が講じられるまでオスプレイを飛行停止することをアメリカ軍に要請するよう、国に申し入れていました。県は、受理に先立ち、安全に万全を期すことなどをアメリカ軍に要請するよう九州防衛局に改めて申し入れ、民間航空機への支障がないことなども確認した上で受理したいうことです。【墜落と同型のオスプレイは飛行停止中】屋久島沖で墜落したのは、横田基地に所属するCV-22オスプレイです。アメリカ国防総省は1日、アメリカ軍横田基地に所属するCV-22オスプレイを飛行停止としたことを明らかにしています。ただ、沖縄県の普天間基地に配備されている海兵隊所属のMV-22オスプレイなどは、飛行停止の対象になっていません。けさ奄美空港に着陸したのは飛行停止の対象になっていない海兵隊所属のMV-22オスプレイです。【鹿屋基地でも米軍機が捜索に ほかの県内空港も使用する可能性】九州防衛局によりますと、屋久島沖の捜索・救難活動のため、アメリカ軍機4機が鹿屋基地に飛来するということです。機種などは「アメリカ軍の運用に関わることなので答えを差し控える」としています。九州防衛局は、捜索と救難活動のため、米軍機が県内の民間空港を使う可能性があるとしています。【現場海域では行方不明7人の捜索続く】現場海域ではきょうも、墜落したオスプレイの乗組員8人のうち、死亡が確認された1人を除く7人の捜索が続けられています。自衛隊の掃海艇に装備されている無人潜水機とみられるものが、海中に入る様子も見られました。第十管区海上保安本部によりますと、これまでのところ、行方不明者に関する新たな情報はないということです。

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