岩手県の岩崎友一県議(自民党)が4日、県議会12月定例会の一般質問で、達増知事に対して「マニフェスト詐欺」「詐欺メガネ」などと発言した。他会派の県議からは「不適切」「品位を欠く」などとして、発言の撤回や議事録からの削除を求める要請があり、今後、議会運営委員会で対応を協議することとなった。
この日、岩崎氏は、今夏の知事選で示された達増知事のマニフェストの実現性について質問した。千葉幸也総務部長が、大型施設や道路改良などの公共事業について「大まかな推計にとどまるが、数百~数千億円規模の財源を要する」と答弁。知事は財源確保策を問われ、県有資産や各種基金の有効活用など、従来通りの答弁にとどめた。
これに対し、岩崎氏は「根拠がない。財源を確保しながら(公約を)一つ一つ実現させていかなければ、単なる『マニフェスト詐欺』でしかない」と主張。「『詐欺メガネ』と言われないように、真面目に県民の皆様にちゃんと応えるんだという思いでしっかりやっていただかないと、我々も選挙で選ばれた者として説明がつかない」と続けた。
岩崎氏は報道陣の取材に応じ、「財源が曖昧なので『しっかりやってくれ』という 叱咤 激励のつもりで話した。表現に品位を欠いた部分があれば、しっかり対応したい」と語った。