東証プライム上場の電子部品大手「アルプスアルパイン」に在職中、自動車の車載電装機器の設計に関するデータを不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反容疑で逮捕された中国籍の男が、同社を退職後に自動車大手ホンダに転職していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部はデータをホンダで利用しようとしたとみて経緯を調べる。
男はホンダ社員張天文容疑者(32)。同社の担当者は6日「社員が逮捕されたのは事実だが、捜査に協力しているので詳細は答えられない」と説明した。関係者によると、容疑者は両社でいずれも電装機器関連の業務を担当していた。