米軍が全オスプレイの飛行停止を決めたことについて、陸上自衛隊トップの森下泰臣・陸上幕僚長は7日の記者会見で「詳細を確認中。(停止が)どこまで続くのか判断がつかない」と述べ、慎重に状況を見極める考えを示した。
米軍機の墜落事故を受けて見合わせている陸自オスプレイの飛行再開に関しては「飛行の安全確保が最優先。米軍の情報を確認した上で総合的に判断したい」と説明。これまでオスプレイの安全性は米国が確認し、陸自も使用しながら確認してきたとし、「そこ(安全性への認識)については変わりはない」と話した。
陸自オスプレイを暫定配備先の木更津駐屯地(千葉県)から2025年7月に佐賀空港(佐賀市)に移す計画については「南西防衛体制を強化するため必要不可欠。計画通り進めていくものと認識している」と語った。
また、自衛隊制服組トップの吉田圭秀・統合幕僚長は同日の記者会見で「事故の原因究明はまさにこれから」としつつ、「しっかりと対策を取った上で運用を進めていく。米軍からの情報を踏まえ、適切に判断していく」と繰り返した。【松浦吉剛】