自民・高市早苗氏「無派閥」が切り札に!? 自身主宰の勉強会2回目、3人減の10人も…〝プラス作用〟の可能性

勉強会「『日本のチカラ』研究会」2回目
自民党の高市早苗経済安全保障相は6日、自身が主宰する党内の勉強会「『日本のチカラ』研究会」の第2回会合を国会内で開いた。「ポスト岸田」を見据えた動きとの見方もある中、出席議員は11月15日の初会合時点の13人から10人に減少した。ただ、自民党内のパーティー券疑惑で派閥政治への批判は強く、無派閥の高市氏が求心力をつける可能性もある。
この日は麗澤大学の江崎道朗客員教授が「日本のインテリジェンス機関、その経緯と課題」をテーマに講演した。産経新聞によると、出席者は衆院から高市氏のほか、杉田水脈氏、宮沢博行氏、土井亨氏、石川昭政氏、小田原潔氏、黄川田仁志氏。参院から小野田紀美氏、山田宏氏、有村治子氏の10人だった。自民党総裁選の立候補に必要な推薦人の「20人」を下回った。
もっとも、安倍晋三・菅義偉政権を支えた岩盤保守層の高市氏への期待は高い。安倍派、麻生派、茂木派、無派閥と幅広い衆参両院議員が集まったほか、出席者とは別に会員数は初会合直後から2人増えて47人となったという。
政治学者の岩田温氏は「現時点で次期総裁の最有力候補というのは難しいかもしれない。ただ、派閥の問題が噴出するなか、無派閥であることはプラスに作用する可能性もある。これまで自民党のアキレス腱(けん)は『思想・信条』ではなく、『金権政治』だった。高市氏は信念を前面に出して〝新しい自民党〟を打ち出せば、自民党を救う『切り札』となり得るかもしれない」と語った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする