6日午後、茨城県の東海村役場に車で突っ込み、庁舎を壊した疑いがもたれている益子泰容疑者(53)。8日午前、検察に向かう車内では目をつぶったままでした。
24年前、核燃料会社「JCO」による原子力事故が起きた東海村。かつて、益子容疑者が住んでいたことがあるといいますが、8日、新たに益子容疑者とみられる人物が、2016年から翌年にかけてJCOに4回電話をし、健康被害を訴え補償を求めていたことがわかりました。補償は認められなかったということです。
また捜査関係者によると、東海村役場について、益子泰容疑者は「原発関連で何度も役場に行ったが、面会を断られた」と話しているということです。
そうした“恨み”から今回、車で東海村役場に突っ込んだのでしょうか。
一方、東海村に行く前、別の黒い車で日立市役所の広場へ突っ込んだ益子容疑者。この車には、益子容疑者の母親が同乗していたといいますが、8日、新たに、母親が次のような趣旨の話をしていることがわかりました。
益子容疑者の母親
「はじめから日立市役所に向かっていたわけではない。車に一緒に乗って用事で出かけて、息子が突然事故を起こした」
警察は、日立市役所の事件にも益子容疑者が関与しているとみて捜査しています。