自民党最大派閥・安倍派の政治資金パーティー問題で、岸田文雄首相(党総裁)は裏金を受け取った疑いのある同派の高木毅国対委員長と西村康稔経済産業相を交代させる方向で検討に入った。松野博一官房長官と同様、事実上の更迭となる。同派に所属する政務三役全員の交代論も浮上。複数の政権関係者が明らかにした。13日の今国会会期末直後に人事を行う案が出ている。
首相は11日午前、首相官邸に入る際、記者団に人事について問われ、「国民の中に疑念が広がっていることは深刻に受け止め、危機感を持っている」と強調。「国政の遅滞を生じさせないために適切なタイミングで適切に対応を考えていきたい」と語った。
松野氏は記者会見で、自身の進退について「与えられた職責を果たしていきたい」と述べた。
[時事通信社]