安倍派閣僚交代「問題矮小化」=野党は批判、総辞職迫る声も

岸田文雄首相が自民党安倍派所属の4閣僚を交代させたことに対し、野党は14日、「問題の矮小(わいしょう)化」(立憲民主党の長妻昭政調会長)などと厳しく批判した。裏金化疑惑を受け、内閣総辞職を求める声も上がった。
長妻氏は記者会見で、「問題を矮小化して逃げ切ろうと考えているなら、国民からしっぺ返しが来る」と指摘。安倍派以外でも疑惑が取り沙汰されていることを踏まえ、「(他派閥の閣僚も交代させると)組閣ができなくなるのであれば、下野して政権を禅譲することも真剣に考えなければいけない」と述べ、内閣総辞職を迫った。
日本維新の会の藤田文武幹事長も会見で「安倍派にだけ問題をかぶせ、そこでとどめようとの意図があるならばおかしな話だ」と、疑問を呈した。国民民主党の玉木雄一郎代表は国会内で記者団に「国民の納得は得られない」と述べた。
共産党の小池晃書記局長は、企業・団体献金の全面禁止などの政治改革を主張。首相が13日の会見で「火の玉」になって信頼回復に取り組むと言及したことから、「(改革を)やらないのであれば、火の玉ではなく火だるまになる」と語った。
[時事通信社]

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