監督の会見要請を不許可=林理事長「何語るか不安」―日大アメフト部薬物事件巡り

日本大学アメリカンフットボール部員の違法薬物事件を巡り、同部の中村敏英監督が記者会見を開きたいと日大に申し出たが、認められなかったことが14日、関係者への取材で分かった。不許可の理由として林真理子理事長は「一体何を語るのか非常に不安」などと説明したという。
日大は薬物事件に絡み2度の会見を開いたが、アメフト部指導陣は出席しなかった。今月4日の会見では、中村監督らが直接説明すべきだとの質問が上がったが、林理事長は「お約束しかねます」と述べていた。
関係者によると、中村監督は代理人弁護士を通じ、日本外国特派員協会での記者会見を希望したが、執行部によって不許可とされた。5日の競技スポーツ運営委員会で報告された。
運営委の参加者が不許可の理由を尋ねると、執行部側は「大学にとって不利益なことをお話しされてしまうかもしれないことを危惧し、許可をしなかったということ」と回答した。
どういう不利益かさらに問うと、林氏は「きのう(4日)の会見でも監督がなぜ出てこないのだという質問が出た。アメフト部の一連のことを精査する会見ではないということで気を静めた」と経緯を説明。その上で「外国記者クラブで、代理人弁護士が出てきて一体何を語るのか非常に不安」と話したという。
日大広報部に不許可の理由を聞いたところ、「アメフト部の今後について理事会で継続審議中で、指導陣の処分についても検討中。結論が出ていない状況下での会見は相当ではないと判断した」などと回答した。
[時事通信社]

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