林官房長官「拉致は現在進行形」=横田さん弟、早期の日朝会談訴え

政府は16日、北朝鮮による拉致問題に関するシンポジウムを東京都内で開いた。林芳正官房長官は主催者あいさつで、「拉致問題は決して過ぎ去った事件ではなく、被害者が自由を奪われている現在進行形の問題だ」と強調。政府が一丸となり、「早期の日朝首脳会談実現に向けた環境整備」に取り組むと語った。
拉致被害者横田めぐみさんの弟で家族連絡会代表の横田拓也さんは「速やかに首脳会談を開催し、全被害者が家族と再会できるよう動いてほしい。政治の停滞は許されない」と訴えた。
シンポジウムでは、拉致の周知・啓発を図る15~30秒の映像広告も上映。広告の原案は、政府が8月に初めて開いた拉致問題に関する「中学生サミット」で参加者が作成した。今後、動画サイトやSNSでの活用を検討する。
林氏はシンポジウムに先立ち、拉致問題に関する講座を受講する岡山大教育学部の学生9人と会い、若年層に問題を考えてもらう方策について意見交換した。
[時事通信社]

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