時事通信に続き、毎日新聞の世論調査でも内閣支持率が20%を割り込んだ岸田内閣。これまでと違って、自民党の政党支持率も急落している。
毎日の調査では、自民党の支持率は前月比7ポイント下落の17%だった。自民党の支持率が1割台に落ち込むのは2012年12月の政権復帰後、初めてだ。
これまでは岸田内閣の支持率が下落しても20%をキープしていた。11月に内閣支持率が4ポイント下落した時も、自民党の支持率は24%と1ポイント上昇していた。自民党の岩盤支持層は離れなかった。ところが、とうとう岩盤支持層も離れはじめた格好だ。共同通信の調査でも8.1ポイント下落の26%だった。
毎日の調査では、「自民17%」「立憲14%」と、立憲に3ポイント差まで迫られている。
政党支持率で目立つのは、立憲の支持率が上昇していることだ。維新は下落しているケースもある。<毎日 立憲14%(前回比+5) 維新13%(前回比-1)><NHK 立憲7.4%(+2.7) 維新4.0%(±ゼロ)><時事 立憲4.4%(+1.7) 維新3.2%(-1.4)><共同 立憲9.3%(±ゼロ) 維新12%(+2.7)>。
ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「これまでは岸田首相の失政によって内閣支持率が下がっていました。岸田首相、個人が批判されていた。しかし“政治とカネ”の問題が噴き出し、自民党そのものにノーが突きつけられている。自民党にとっては、こちらの方がキツイはずです。なのに、かつてと違って、若手からも“党改革”の声が上がらない。このままでは、さらに政党支持率が下がる可能性があります」
自民党政権の終わりが近づいているのか。