異例の派閥強制捜査、報道陣が殺到、騒然

政権を揺るがす裏金問題は、異例となる派閥への強制捜査に発展した。東京地検特捜部が19日、自民党の安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索。師走の政界は騒然となった。
19日午前10時ごろ、東京都千代田区平河町の自民党本部近くにある両事務所には、スーツ姿の特捜部の係官が次々と入った。
自民最大派閥である安倍派の事務所が入るビル前では、早朝から約50人の報道陣が集結。午前9時前に派閥の会計責任者の男性が出勤したが、報道陣の問いかけに応じず、無言で通り過ぎた。
約1時間後に係官ら十数人が現れ、ビルの中へ。報道陣が押し寄せ、一斉にカメラのフラッシュが焚かれる中、階段を登っていった。その後も黒い大きなスーツケースを2つ持った係官と見られる男性がビルに入っていった。
ほぼ同時刻には、ビルの裏にある「砂防会館別館」の二階派事務所にも係官十数人が捜索に入った。両事務所に立ち入る係官は続々と増え、二十数人になった。

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