長電バス(長野市)は18日、長野市内の路線バスのうち、アルピコ交通と共同運行する一部の便を除いた計182便について、来年1月21日から当面、日曜日を運休にすると発表した。長電バスは「乗務員不足に歯止めがかからず、新規採用も予定通りに進まないため」としている。
運休となるのは、長野駅―柳原を結ぶ「平林線」(往復計44便)、屋代駅(千曲市)―須坂駅(須坂市)を結ぶ「屋代・須坂線」(往復計29便)など計182便。今年10月~11月の日曜日には1日平均約1200人が利用していた。長野市内で日曜日に利用できる同社の路線バスは、アルピコ交通と共同で運行する「大豆島保科温泉線」と「市街地循環ぐるりん号」のみとなる。
長電バスは、冬山シーズンや訪日外国人客の輸送が活発化する繁忙期を前に人員配置を見直した結果、通勤や通学などの影響が少ない日曜日を運休対象にしたと説明している。
同社の長野営業所管内の路線バス乗務員は現在74人。本来の運行維持には25人不足しており、今後は乗務員の高齢化も予想されるなど、再開の見通しは不透明という。同社は今年10月にも、長野市内や飯綱町を走る路線バスのうち26便を削減した。