岸田文雄首相(自民党総裁)は20日、派閥の政治資金パーティー問題を受けて辞表を提出した安倍派の萩生田光一政調会長の後任に、無派閥の渡海紀三朗・元文部科学相(75)を起用する方向で調整に入った。同じく安倍派の高木毅国対委員長の後任には無派閥の浜田靖一・前防衛相(68)を充てる方針を固めた。複数の政府・党関係者が明らかにした。22日にも正式に決める。
首相は20日、麻生太郎副総裁と首相官邸で会談した。麻生氏と会うのは3日連続で、党役員人事について協議したとみられる。
渡海氏は1986年の衆院選で初当選。当選10回で、福田康夫内閣の文科相や首相補佐官などを歴任した。浜田氏は当選10回。防衛相や衆院予算委員長、国対委員長などを務めた。
[時事通信社]