新潟女児殺害、無期懲役確定へ=29歳男の上告棄却―最高裁

新潟市で2018年、小学2年の女児=当時(7)=を殺害し、遺体を線路に遺棄したとして殺人などの罪に問われた小林遼被告(29)について、最高裁第1小法廷(安浪亮介裁判長)は20日付で、被告側の上告を棄却する決定をした。無期懲役とした一、二審判決が確定する。裁判官4人全員一致の意見。
一、二審で検察側は死刑を求めたが、上告は断念していた。小林被告は公判で「首を絞めたのは間違いないが、殺意はなかった」などと起訴内容を一部否認していた。
一審新潟地裁の裁判員裁判は19年12月、被告は女児が大声を出したため気絶させようと首を絞めており、死ぬかもしれないとの認識はあったと殺意を認定。一方で、計画性はなく「殺害方法も同種事件と比べ際立って残虐とは言えない」として死刑を回避し、検察、被告側双方が控訴した。
二審東京高裁は22年3月、一審と同様に同種事件との均衡を重視し、「極刑がやむを得ないとまでは言えない」とした。有期刑を求めた弁護側主張については「弱者を狙った無差別な事件で、無期懲役の判断は動かない」と退け、双方の控訴を棄却した。
一、二審判決によると、小林被告は18年5月7日午後、新潟市西区の路上で下校中の女児に車を衝突させて連れ去った。車内でわいせつな行為をした上、首を手で絞めて殺害し、遺体を線路上に放置して電車にひかせた。
[時事通信社]

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