和歌山県橋本市にある保育園で園児ら30人がノロウイルス集団感染したと発表しました。 県によりますと、橋本市にある保育園で、12月18日~21日にかけて、0歳児~5歳児クラスの園児ら28人と職員2人の計30人がノロウイルスへの感染が確認されたということです。 12月20日に保育園で『複数の園児が嘔吐や下痢の症状を訴えている』と、保健所から県に連絡があり、保健所が調査を行っていました。その後、園児ら4人からノロウイルスが検出されたことから県はノロウイルスによる集団感染と判断しました。 園児や職員らは現在、快方に向かっているということです。ノロウイルスはほとんどが経口感染で感染者の便や吐しゃ物などのほかこれらに汚染された物や食品などが感染源となります。 園ではトイレや手すりなどへ消毒を実施したうえで、県は園に対して手洗いなどの感染予防を指導したということです。県は今後感染の原因について詳しく調べることにしています。 ▼ノロウイルス 感染予防には手洗いを 県によりますと、ノロウイルスは1年を通して発生が見られ、冬から春先にかけて流行する感染症だということです。感染経路はほとんどが経口感染だということで、便や吐物およびこれらに間接的に汚染された物品や食品類が主な感染源となります。 潜伏期間は24~48時間で、症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛だということです。これらの症状が1~2日続いた後、治癒するということです。また感染予防には、石鹸を十分に泡立てて手指を洗浄するほか、ウイルスの不活性化のためには次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や加熱(85~90℃、90秒以上)が有効だということです。