女性初の「海将」、青森で着任式 最高位、海自大湊地方総監部

海上自衛隊で最も階級が高い「海将」に女性で初めて昇任した近藤奈津枝氏(57)が23日、海自大湊地方総監部(青森県むつ市)でトップである地方総監の着任式に臨んだ。昇任は22日。女性の「将」は陸将、空将を含めて1954年の自衛隊発足から前例がなく、地方総監も初めて。
近藤氏は「私たちに求められるのは、この国を守り抜くため、精強かつ持続力のある地方隊をつくり上げること」と訓示。報道陣には「自衛隊には女性が活躍するに当たり課題があるので、積極的に(解決に)取り組む」と強調した。
山口県出身。2016年に医官を除いて女性で初めて「海将補」になり、大湊地方総監部の幕僚長などを経て、22年からは海自幹部候補生学校長を務めた。
地方総監部を含む地方隊は全国に五つあり、護衛艦などによる警戒・監視を行う。大湊地方隊は津軽海峡や北海道周辺の海域が担当。

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