愛知県西尾市のウナギ料理店「炭火職人 うなみ」が26日、中国産ウナギなどを「三河産」と偽って客に提供していたことを明らかにした。県警は産地偽装の疑いがあるとして、不正競争防止法違反容疑で、店の関係者から事情を聞くなどしている。
店は「三河産 鰻 使用店」と看板などに掲げ、多くの人が訪れる市内の人気店の一つ。調理した三河産のかば焼きは、同市のふるさと納税の返礼品に採用され、全国から寄付が寄せられる人気の返礼品となっている。
同店の経営者などによると、産地偽装を始めたのは、来店客数と返礼品が増加した約3年前。供給量が減少する冬から春に中国産や台湾産、三河産以外の国内産のウナギも使って調理していた。しかし、返礼品には三河産を使っていたとしている。
経営者は同日、読売新聞の取材に対し、「20日に店舗などを警察に捜索された」と話した。その上で「反省している。産地表示の改善を始めている」と述べた。