東京ディズニーランドでキャラクターの着ぐるみを着てショーに出演していた女性が過重労働で疾患を発症したとして運営会社に賠償を求めた裁判で、千葉地裁は女性の訴えを退けました。
ディズニーランドのショーに出演していた女性(34)は、重さ10キロから30キロの着ぐるみを着ていたことで腕などに激痛が走る疾患を発症していて、運営するオリエンタルランドが安全配慮義務を怠ったとして、およそ385万円の賠償を求めています。
千葉地裁はきょうの判決で「体調の変化を申告するコンディション確認表の記載から、業務内容を軽減するほどの痛みを訴えていると認識するのは困難だった」などと指摘し、女性の訴えを退けました。
原告の女性「私たちは着ぐるみアクターという特殊な職業で、『存在してはいけない』と会社に言われ続けてきたが、働いている生身の人間がいて、なかったことにするのはできないこと」
女性側は「控訴するか検討している」としています。