現金打診、一覧表で報告か=秘書が柿沢容疑者に―区長選巡る公選法違反事件

東京都江東区長選を巡る事件で、公選法違反(買収など)容疑で逮捕された衆院議員の柿沢未途容疑者(52)の政策担当秘書が、区議に現金提供を持ち掛けた結果を一覧表にまとめ、同容疑者に報告していたとみられることが29日、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部は一覧表を押収しており、柿沢容疑者が買収を主導していたとみて、詳しい経緯を調べている。
区長選は4月23日に投開票された。「保守分裂」の構図となり、江東区を選挙区とする東京15区選出の柿沢容疑者が支援した木村弥生前区長(58)が初当選した。
柿沢容疑者は2~3月ごろ、木村氏を当選させる目的で、区議ら9人に現金20万円ずつ計180万円の提供を持ち掛けたほか、7~10月ごろ、同氏の選挙運動に関わった元区議に報酬として約80万円を支払ったなどとして28日に逮捕された。
関係者によると、柿沢容疑者は2月ごろ、政策担当秘書の伊藤正樹容疑者(51)=同法違反容疑で逮捕=に対し、複数の自民党区議に現金を20万円ずつ渡すよう指示。複数の秘書が手分けして区議らに現金提供を持ち掛けたという。
[時事通信社]

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