鈴木宗男氏 5月ごろから維新との離党を模索「訪ロによるクレームは渡りに船だった」

鈴木宗男参院議員が31日、自身のブログを更新し、今年5月ごろには日本維新の会からの離党を視野に入れていたことを明らかにした。

10月1日から5日までロシアを訪問し、当時所属していた維新との溝が決定的となった鈴木氏。実は5月の段階で党との関係には亀裂が走っていた。

鈴木氏は「5月の連休にロシアを訪問しようとした際も日本維新の会の藤田幹事長から“鈴木先生には国益を考えて行動して戴きたい”と言われた」という。それに対し「あなたの100倍国益を考えてやって来た」と反論したという。

この一件が双方にしこりとして残ったと同時に、鈴木氏は「この時から日本維新の会には外交についての認識は浅く、特に北方領土問題、日露平和条約交渉を全く考えていないと思った」と維新への失望が生まれていたことを明らかにした。さらに「日本維新の会とはどうしたらスマートに離れることが出来るかと模索していた」と、すでに鈴木氏の中では維新との決別は時間の問題だったことも明かした。

10月のロシア訪問で、維新は鈴木氏の除名処分も検討していることが報道され、鈴木氏は「日本維新の会が除名処分などと勇ましいことを言うので除名される筋合いではないと考え、私自身が判断し離党届を提出した」と経緯を説明。ただ、心情的には「維新からのクレームは渡りに船で絶妙のタイミングだった」ことを吐露した。

来年は衆院選挙が行われる年でもあり、鈴木氏も全国各地を遊説する予定。維新の地元・大阪にも出向く宣言をしたうえで「堂々と鈴木宗男の生き様を知らしめて行く決意である」と語った。

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