石川で震度7、死者57人 広範囲に揺れ、倒壊や火災

1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があり、北海道から九州にかけ広い範囲で揺れを観測した。建物の倒壊や火災が相次ぎ、石川県で57人が死亡したほか、新潟、富山、福井、岐阜の各県なども含め多数のけが人が出た。気象庁は石川県能登地方に一時、大津波警報を発表、輪島港では1.2メートル以上の津波を観測。珠洲市などの沿岸部で住宅被害が出た。
石川県などによると、死亡したのは輪島市24人、珠洲市22人、七尾市5人、穴水町2人、能登町2人、羽咋市1人、志賀町1人。住宅の下敷きなどが理由とみられる。能登町は犠牲者に男子中学生が含まれると明らかにした。泉谷満寿裕・珠洲市長は県の対策会議で「9割方の家屋が全壊やほぼ全壊という状況で、壊滅的な被害だ」と述べた。総務省消防庁によると、各地のけが人は計100人以上だが、集計中の自治体が多いとみられる。
輪島市の観光名所「輪島朝市」周辺では大規模な火災があり、約200棟が燃えた。同市でビル倒壊もあった。

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