岸田首相「時間との勝負」=救助態勢増強、輸送ルート確保急ぐ―能登地震3日目

政府は3日、石川県能登地方を震源とする地震を受けて、非常災害対策本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を首相官邸で開いた。発生から3日目を迎え、首相は関係閣僚らに「時間との勝負であることを念頭に置き、人命第一で救命・救助活動に全力を尽くしてほしい」と指示した。政府は自衛隊などの態勢を強化し、救助を急ぐ。
倒壊した建物の下で救助を待つ被災者はなお多数に上る。被災後72時間を経過すると生存率は大幅に低下するとされており、首相は記者団に「救命・救助にとって極めて重要な局面が続いている」と強調した。
首相は午前の記者会見で、救助犬を2倍以上に増やすと表明。救助に必要な大型重機を搬入するため、寸断された道路の開通に向けて対応していると説明し、海上ルートでの輸送も開始したと明らかにした。大型車が通行可能になるよう作業を進め、支援物資の輸送を急ぐ考えを示した。
[時事通信社]

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