厚生労働省によると、5日午後2時時点で、能登半島地震で被災した石川県の11医療機関、富山県の3医療機関で、水やガスが使用できない状態が続いている。このうち石川県内の2医療機関では倒壊の恐れもあるという。
自治体別では、石川県七尾市の5施設、能登町の2施設で断水。珠洲市と志賀町の各1施設では断水に加え、手術時の酸素マスク呼吸などに使う医療用ガスが使用不可となっている。富山県では、氷見市内の3施設で断水している。
一方、こうした被災施設では、災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣を受けたり、応急給水により水を確保したりしており、一定の医療提供体制は維持できているという。
また、特別養護老人ホームなど高齢者関係施設では、5日午後4時15分現在、石川県の18施設で停電、103施設で断水。富山県では1施設で停電、10施設で断水している。新潟県を加えた3県ではいずれも、建物自体が損傷を受けた施設があり、入所者らを他施設へ避難させるなどの対応をとっているという。