全国の交通事故死者数が8年ぶり増加、昨年2678人…コロナの行動制限なくなった影響か

警察庁は4日、昨年の全国の交通事故死者数が前年比68人増の2678人だったと発表した。死者数が前年を上回るのは2015年以来8年ぶりで、新型コロナウイルスの行動制限がなくなった影響とみて分析を進める。
警察庁によると、昨年の交通事故(速報値)は30万7911件で、前年より7072件増加した。負傷者も8426人増え、36万5027人だった。
昨年の死者数を都道府県別でみると、大阪が2年連続ワースト1位の148人(前年比7人増)で、続いて愛知145人(同8人増)、東京136人(同4人増)の順だった。最少は佐賀で13人(同10人減)だった。
死者の54・7%にあたる1465人(速報値)は65歳以上の高齢者だった。高齢者の死者数は、記録の残る1966年以降で最も少なかった。
交通事故死者数は70年に過去最多の1万6765人を記録したが、車の性能向上などで減少傾向が続いており、昨年の死者数は過去3番目に少なかった。

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