東京都江東区長選を巡る事件で、公選法違反(買収など)容疑で逮捕された衆院議員の柿沢未途容疑者(52)が買収容疑について、否認から一転、認める意向であることが6日、関係者への取材で分かった。
柿沢容疑者は昨年2~3月ごろ、木村弥生前区長(58)を当選させる目的で区議ら9人に現金20万円ずつ計180万円の提供を持ち掛けたほか、同7~10月ごろ、木村氏の選挙運動に関わった元区議に報酬として約80万円を支払ったなどとして同12月28日に逮捕された。
関係者によると、柿沢容疑者は逮捕前の任意聴取に、「現金は区長選と同じ日に行われた区議選の陣中見舞いで、区長選の支援を依頼する趣旨ではなかった」などと違法性を否定していた。しかし逮捕後、区議らへの現金について買収の趣旨が含まれることを争わない意向に転じたという。
[時事通信社]