のとじま水族館のジンベエザメ、残る1頭も死ぬ 地震影響、2日連続

能登半島地震で被災したのとじま水族館(石川県七尾市)は10日、飼育していたジンベエザメ2頭のうち、9日に死んだのが確認されたオスのハチベエ(体長4・6メートル)に続き、メスのハク(体長4・9メートル)が死んでいるのを確認したと発表した。地震後にろ過装置が停止し、水槽の水が濁るなど、環境が悪化していた。
ジンベエザメの水槽は1日夜に水位が半分以下に低下していることが分かり、海水を加える措置を取った。6日に水位は回復したが、ろ過・加温装置が停止し、水温は通常の25度から約17度にまで低下。水の濁りがひどくなり、7日にはハチベエの様子が目視で確認できなくなった。
9日昼ごろ、ハチベエの死亡が判明。10日夕方ごろに飼育員が潜って調べ、ハクが底に沈んで死んでいるのを確認した。
同水族館の担当者は「水族館のシンボルだった。残念な思いでいっぱいだ」と話した。【菅沼舞】

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