2025年大阪・関西万博で海外パビリオンの建設が遅れている問題を巡り、万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は9日、参加国が自前で建設する「タイプA」のパビリオンの1件目が10日に着工すると発表した。関係者によると、この国はシンガポールだという。
パビリオンの建設には、建築基準法に基づき、大阪市から仮設建築物許可を得た上で、民間の検査機関などによる建築確認を受ける必要がある。市などによると、シンガポールは先月27日までに一連の手続きを完了していた。完成は11月上旬を想定している。
「タイプA」は当初60か国が予定していたが、資材価格の高騰や人手不足で工事業者探しが難航。万博協会が代わりに建設する「タイプX」への変更などで55か国となった。