被災地支援会議欠席の静岡知事「聞くだけの会議」「先行して救援した」…県議会自民会派が抗議へ

大地震に見舞われた石川県などの被災地支援を協議するためのオンライン会議を静岡県の川勝知事が欠席した問題で、県議会最大会派の自民改革会議は10日、知事の対応を問題視して緊急の役員会と議員総会を開いた。11日にも知事に抗議の申し入れを行う方針を決めた。知事は取材に対し、欠席は問題なかったとの認識を示している。
県によると、知事は4日に開かれた中部や北陸地方の9県1市が結ぶ災害時応援協定に基づく連絡会議を欠席し、地元新聞社の賀詞交換会に出席していた。連絡会議は危機管理監が代理出席したが、被災地の馳浩・石川県知事や新田八朗・富山県知事らが出席した中、首長が出席しなかったのは静岡だけで、発言もしなかった。
川勝知事は9日夕、浜松市内で記者団の取材に応じ、連絡会議の前に馳知事と個別に連絡を取ったと明らかにしたうえで、「我々は先行して救援に入っていた」と弁明した。会議の意義については「馳知事が『助けてください』と、各知事らが『やります』と言う会議で、聞くだけだった」とも語った。
自民の増田享大代表は、「会議を優先すべきであって欠席は残念だ。知事に抗議を申し入れる」と話した。

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