《世界仰天ニュースで注目》「赤木ファイル」巡って闘う赤木雅子さんに“強力な助っ人”田中眞紀子氏が活動を支援していた

1月9日、日本テレビで放送された『ザ!世界仰天ニュース』の特集「命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”の謎」には多くの反響があった(TVerで16日まで配信中)。X(旧Twitter)上では放送した日本テレビを称賛する声などが相次いだ。「赤木ファイル」について注目が集まるなか、今も真相解明に向けて闘い続ける赤木雅子さんに“意外な支援者”が現われていた――。森友事件をスクープしたジャーナリスト・相澤冬樹氏がレポートする。
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「すごい番組やってる」「なかなか見応えのある内容でした。日テレやるじゃん」―― Xでは「赤木ファイル」が放送中にトレンドに急上昇し7万ポスト超。朝日新聞の今朝(13日)のテレビ時評でも「故・赤木俊夫さんの一連の出来事が、プライムタイムのバラエティ番組で紹介されたことで、幅広い層に衝撃をもって受け止められたのだ」と評価されている。これほど関心が高まったのは、やはり再現ドラマの持つ力だろう。事件で夫を亡くし、真相解明を求める妻・赤木雅子さんへの応援メッセージもXで相次いだ。
〈赤木さんが佐川さん(当時の財務省理財局長)を心配するコメントには心が打たれた〉
〈どうか赤木雅子さんが報われますように〉
その赤木雅子さんは今、がけっぷちで闘っている。真相解明を目指して国を相手に起こした裁判は“認諾”という異例の手段で、国が約1億円を払って事実を明らかにしないまま強制終了。改ざんの責任者である佐川宣寿氏への裁判は「公務員の職務上の行為は個人責任を問わない」という理屈で一審も二審も敗訴。そして財務省が大阪地検特捜部の捜査で任意提出した文書の開示を巡る裁判でも一審で敗訴。心が折れそうになった時期もあった。
朝日新聞でボツになった「投稿」
だが、そんな雅子さんに強力な“助っ人”が現われた。田中眞紀子元外相だ。田中角栄元首相の娘である眞紀子さんと雅子さんを結ぶ縁は、裁判の認諾がきっかけだった。認諾後、雅子さんの代理人弁護士のもとに手紙が届いた。手紙には「認諾について朝日新聞のオピニオン欄に投稿したが、社内での編集会議の末“没”となり紙面掲載は叶わなかった。せめて雅子さん本人にお伝えしたく、投稿を同封した」と手書きで丁寧に書かれていた。
その投稿には、こう書かれていた。
「この裁判の行方を固唾をんで見守ってきた多くの国民は、呆気に取られ、やがてやり切れない思いに胸を塞がれたに違いない。もしこれが自分の身に降りかかった災難であったならばと考えると、国家権力のご都合主義と非情さに憤りを覚える。殊に、この結末に対する岸田総理や関係者のおざなりなコメントからはヒトカケラの愛情も感じられなかった」

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