愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)が町職員に暴言などを繰り返していたとされる問題を巡り、町議会の「ハラスメント事案検証特別委員会」が15日開かれ、参考人として出席した町幹部の男性職員が、ハラスメント被害を証言した。
職員は、昨年の幹部会で井俣町長から「最上級のあんぽんたん野郎」などと言われたことを証言。他の職員も町長から暴言を受けていると聞き、この問題が発覚するきっかけとなった職員アンケートを実施した経緯を説明した。また、町長の暴言を裏付ける会議中に録音された音声も公開された。
アンケートは職員230人に対して行われ、回答した72人のうち半数以上の39人がハラスメントを「受けた」、または「見た」と回答した。結果は町議全員に送られ、町長もハラスメント発言を認めたことから、町長に対する不信任決議案提出や、特別委員会設置につながった。