共産・不破氏、党指導部引退へ=93歳、理論的支柱

共産党の不破哲三前議長(93)が党指導部の中央委員から外れる見通しとなったことが17日、分かった。静岡県熱海市で開催中の党大会で代議員に提示された次期中央委員の候補者名簿から外れた。不破氏は名誉役員となる見通しで、人事案は大会最終日の18日に承認される。
不破氏は党の理論的基礎「科学的社会主義(マルクス・レーニン主義)」の第一人者で、党の「理論的支柱」とされる。党幹部は「中央委員から外れれば、党運営に直接関与することはなくなる」と語った。
今大会では在任期間が23年を超えて歴代最長の志位和夫委員長の去就にも注目が集まっている。志位氏と共に2004年の党綱領の全面改定に取り組むなど「現実・柔軟路線」を推進した不破氏の引退が正式に了承されれば、内外に党の世代交代を印象づけそうだ。
[時事通信社]

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