「完全にちゃぶ台返し」“岸田の乱”に波紋 二階派も解散を決定 自民党“裏金”問題

裏金事件は、自民党のあり方も大きく変えることになりそうです。 岸田総理「政治の信頼回復のために、宏池会(岸田派)を解散するということを申し上げた」 岸田派の解散話が突然浮上してから一夜、岸田総理はけさ、正式に解散すると表明しました。その波紋は広がり続けています。
岸田総理が口火を切った派閥の解散。
派閥幹部「完全にちゃぶ台返しだ。もう岸田総理のことは支えない」
総理の表明について、自民党内では「岸田の乱」とささやかれるなど、戸惑いや反発が広まりました。▼党の執行部などに事前に一切相談しなかったことや、▼自民党の政治刷新本部で、派閥のルール作りについて議論を進めている最中であることが主な理由です。
その派閥解散の動きは他の派閥にも及びました。
自民党安倍派 福田達夫衆院議員「やはり責任をしっかりと明確にした上で、解散するということも速やかに決めるべきじゃないかと、我々の中では一致した」
会計責任者が在宅起訴された安倍派では、中堅・若手議員およそ30人が集まり、幹部の責任を明らかにすることと、派閥の解散を求める申し入れを塩谷座長に対して行いました。
参加者のひとりによりますと、塩谷座長は非常に重く受け止めていたということです。 安倍派ではさきほどから派閥の幹事会が行われていて、まもなく始まる議員総会では解散についても議論となる見通しです。
また、元会計責任者が在宅起訴された二階派では緊急の議員総会が開かれ、派閥の解散を決めました。
自民党 二階俊博元幹事長「心からお詫びを申し上げる次第であります。私は政治への信頼を取り戻すために、この際、志帥会を解散するという結論に至り、先ほど所属議員の了承を得た次第です」 記者 「岸田総理が派閥の解散を宣言してから初めて、党幹部との会合に臨みます」 岸田総理は、自民党本部で麻生副総裁や茂木幹事長らと面会しました。今回の件で総理と両氏との溝は深まったとみられますが、岸田総理は派閥解散を決める前に、周囲にこんな話をしていました。
岸田総理(周囲に対して)「博打を打たないと逆転はできない」
勝負に打って出た岸田総理ですが、政権維持につなげることができるのか、先行きはまだ見通せません。

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