札幌市中央区の人気ラーメン店で火事があり、４０代の男性がケガをして病院へ搬送されました。
ラーメン店が入る３階建ての建物は札幌市中心部にあり、周辺は一時騒然としました。
１９日午前、札幌の中心部。
消防隊員の激しい声が聞こえる中、懸命な消火活動が行われていました。
（青柳記者）「狸小路商店街のすぐ近くです。現場は煙が立ち込め焦げくさい臭いも漂っています」
火事があったのは、札幌市中央区南３条西５丁目にあるラーメン店「らーめん空 本店」です。
午前９時半ごろ、通行人から消防に「店から炎がでている」と通報がありました。
ラーメン店はすすきのや狸小路商店街のすぐ近くにあり、周囲には観光客などが利用するホテルなどもあります。
３階建ての木造の建物で、ラーメン店があるのは１階です。
建物内には飲食店なども入っています。
（消防士）「ほぼ全焼の状況です。負傷者１名発生しています」
この火事で、ラーメン店にいた４０代の店長の男性が病院に搬送されました。
やけどをしていますが意識があり、会話はできる状態だということです。
ラーメン店の店員は…
（店員）「店長が仕込みしていて、仕込みしている時に火がついた。（店長は）顔や腕をやけどしていました」
札幌市内でも人気店の１つとなっている「らーめん空 本店」。
やわらかいチャーシューや味噌ラーメンが店の人気商品で、去年７月に撮影した写真を見ると長い行列が出ていました。
（近隣の住民）「いつも３０人くらい吹雪でも並んでいる。おいしいよ、全国的にも有名」
（通行人）「すごいショックです」
（青柳記者）「マンションの最上階が見えなくなるほど煙が立ち上っています」
近くのホテルによりますと、およそ４００人の宿泊客や近隣のマンション住人などが一時避難したということです。
（避難したマンション住人）「心配、早く戻りたい」
（ホテルの従業員）「ホテルの１階に避難してくださいと言われ、みなさん不安がっていました」
火はおよそ４時間半後にほぼ消し止められましたが、ラーメン店が入る３階建ての建物は全焼しました。
警察と消防によりますと、当時店では店長が仕込み作業をしていて、厨房から出火したとみられています。
警察などが詳しい出火原因を調べています。