「ものすごくありがたい…」停電の被災地でも使用可能 新潟県魚沼市の企業が開発したトイレカーが輪島市、珠洲市へ【能登半島地震】

能登半島地震の被災地 石川ではいまだライフラインの復旧が困難となっています。この状況を少しでも手助けしようと、新潟県 魚沼市の企業が「ある車」を派遣しています。
【記者リポート】「その車がこちらです。一見普通の軽トラックのようですが、移動式のトイレになっています」
中には、洋式便座と小用便器の2つが設置されています。
水洗式で手洗い場も完備されていて衛生面でも安心できる「トイレカー」を新潟県内で唯一製造しているのは魚沼市に本社を置くニットク。建設機械などのレンタルを手掛ける会社です。
「ニットク」は、被災地支援団体『チーム中越』と協力して、11日に被災地の石川県輪島市にこのトイレカーを派遣しました。
【ニットク 設計開発部 荒井和孝 部長】

「災害用トイレを作っているので、いち早く被災地にトイレカーを送り込みたいなという強い思いに駆られました」
そらにその1週間後には珠洲市にも派遣し、現在は4台が主に避難所や保育所などに設置されているということです。
利用した被災者からは…【ニットク 設計開発部 荒井和孝 部長】「ものすごくありがたい。こんなものがあったんだったら、もっと早く設置出来ればよかったのにね、なんて話を」
もともとこのトイレカーは、建設現場の女性社員に向けた個室トイレとして開発されたものです。
バッテリーをフル充電しておよそ200回の利用ができるので、停電している災害現場でも使えるということです。
【ニットク 設計開発部 荒井和孝 部長】「普段、私たちは当たり前にトイレを使用していますけど、被災地に行けばつらい思いをしている方もたくさんいるので、トイレカーを入れることによって被災者の気持ちも晴れていくのではないか」
今後は避難所に加え、復旧業者が使用するためのトイレカーも派遣していく予定だということです。

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