能登半島地震で甚大な被害を受けた富山県氷見市の住民を元気づけようと、地元産のそば約300食が21日、氷見市漁業文化交流センターで無料で振る舞われた。
市内のそば打ち愛好家で作る「ひみそば道場」や市観光協会などが企画した。ひみそば道場は、市そば組合から提供を受けた氷見産のそば粉を使い、二八そばを手作りした。
同道場のメンバーら17人が調理を担当。しょうゆベースのつゆに、ゆでたそばやかまぼこ、ネギなどを盛りつけ、行列を作る住民らに提供した。
市立比美乃江小3年の少年(9)は「そばが大好き。温かくておいしい」と黙々とそばをすすった。母親(36)は「断水が解消し、ようやく通常の生活に戻りつつあるが、温かいものを振る舞ってもらえるのはありがたい」と話した。