兄弟亡くなった放火殺人事件の初公判 兄弟の父親「詫びる気持ちない…他人事のよう」

小学生の兄弟が犠牲になった放火殺人事件。初公判で伯父が起訴内容を認めました。 起訴状によりますと、無職の松尾留与被告(53)は2021年11月、兵庫県稲美町の民家にガソリンをまいて火をつけ、同居していた甥の松尾侑城くん(当時12)と眞輝くん(当時7)を死亡させた殺人などの罪に問われています。 写真の中で仲むつまじく肩を組む兄と弟。共働きだった両親によく手紙を書いていたといいます。 (兄弟の母親)「私が仕事から帰ってくる前にテーブルの上に置かれていて。それを見て、あぁ頑張らなあかんな、と」 逮捕後の取り調べに松尾留与被告は「妹夫婦に精神的な苦痛を与えたくて大切にしている子どもを狙った」と供述。事件から2年以上たった今も被告から謝罪や反省の言葉はありません。 (兄弟の父親)「侑城も眞輝もひとりひとり命のある人間であり、それを物扱いというか、宝物として奪った。それを被告人がどれだけわかっているのか。元気なかわいい侑城と眞輝を返してほしい。幸せだった家族を返してほしい。量刑に関しては1つしかない。命をもってやっぱり償ってほしい」 そして迎えた1月25日の初公判。松尾留与被告は起訴内容を認めました。その上で弁護側は「妹家族に無視されたり、食事などで嫌がらせをされたりしているように感じ、自分の感情をコントロールできなくなっていた」と主張。 一方、検察側は「妹夫婦への恨みを晴らすため2人を最も苦しめる方法として兄弟を焼き殺すことを決意した」と指摘しました。 初公判の後、取材に応じた父親は次のように話しました。 (兄弟の父親)「自分の犯した罪に関してまったく詫びる気持ちがないというか。そういう態度があり、肘をたてながら話を聞いたりとか、書面を見たりとかしていたので、他人事のような感じを受けました」 判決は2月15日に言い渡される予定です。

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