去年9月から京都地裁で行われてきた京都アニメーション放火殺人事件の裁判は、約5か月間、143日間を経てきょう、青葉真司被告に死刑判決が言い渡されました。裁判員として臨んだ方々のうち、6人が判決を終えて記者会見を行いました。 会見したのは、裁判員を務めた会社員男性(40代)、会社員女性(30代)、教師の女性(年代非公表)、会社員男性(40代)の4人と、補助裁判員の50代女性、20代男性です。――「被害者数が日本の刑事裁判史上でも突出して多いこの事件、判決を終えた今の心境は」と聞かれると。「二度とこんな事件がないようにと思っている」(40代男性会社員)「責任を感じた、いまは肩の荷が下りてほっとした。協力してくれた家族や職場に感謝」(30代女性会社員)「長いと思って不安だったが、裁判長がチームで頑張ろうと言ってくれて真剣に参加できた」(女性教師)「被害感情を聞くと、心に突き刺さるものがあった」(40代男性会社員)などと、それぞれが重責を果たした心境を語りました。――「法廷で意見陳述や調書の読み上げを多く中で、心理的な負担を感じたか」という質問に対しては。「裁判員として参加していたので、感情的にならないように、と考えていたが法廷でも涙が出て辛いと思った。勇気を出して話してくれた人の話を聞くのは、必要な時間だった」(30代女性会社員) 感情的になってはいけないが涙を流してしまうことがあった。負担ではなかった」(女性教師)「命の重さをひしひしと感じた。今でも涙が出そうになる。だが苦痛ではなく話を聞けたことがとてもよかった」(50代女性)などと話しました。