安倍派「5人衆」など幹部や森喜朗元総理を不起訴 東京地検特捜部 自民党「裏金」事件

自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件で、東京地検特捜部は、刑事告発を受けていた安倍派幹部議員7人や森元総理を「嫌疑なし」として、きょう付で不起訴処分としました。
特捜部が不起訴処分にしたのは安倍派の「5人衆」と呼ばれる▼松野博一前官房長官、▼高木毅前国対委員長、▼世耕弘成前参院幹事長、▼萩生田光一前政調会長、▼西村康稔前経済産業大臣のほか、▼塩谷立座長、▼下村博文元文科大臣と、それに▼過去に派閥の会長を務めた森喜朗元総理の8人です。
特捜部は、いずれも「嫌疑なし」としています。
7人と森元総理は、特捜部に逮捕・起訴された池田佳隆衆院議員へのキックバックを派閥の収支報告書に記載していなかったとして、神戸学院大学の上脇博之教授から刑事告発されていました。
特捜部は、任意で事情を聴くなどしていましたが関係者によりますと、収支報告書に記載しなかったことへの関与を否定してました。特捜部は嫌疑なしとした理由について、「証拠上、幹部が関与したという事実が認められなかった」としています。
上脇教授は不起訴となった場合、検察審査会に審査を申し立てることを検討していて、その議決次第では、今後、再捜査が行われる可能性もあります。

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