自民党派閥の政治資金パーティー問題で、堀井学・衆議院議員が27日午前、地元の北海道登別市で会見し、派閥からのキックバックは2196万円に上り、辞職、離党はせず、議員活動を続ける意向を明らかにしました。
会見で堀井議員は、所属する安倍派から過去5年間に受け取ったキックバックは、2196万円に上り、収支報告書に記載していなかったことを認めました。
その上で、堀井議員は「政治不信を招いた。深くお詫びする」と陳謝しました。
そして来週、収支報告書を訂正し、今後については、辞職や離党をせず、任期を全うし、次の衆院選にも出馬する意向を示しました。
また、キックバックの使途については「選挙区が広範囲に及び、3つの事務所を維持するためのランニングコスト、秘書の経費、さまざまな諸経費、支援者を増やす会合の経費、その方々と友好を深める二次会に参加する経費、さまざまな会合に参加する経費にあてた」としました。
「飲食させたのか?」の問いに対しては「ご馳走するということではない」と説明しています。
さらに、キックバックの認識については「そういうものであったという認識があった。清話会(安倍派)全体で、そういうことが行われていたので、理解度が足りなかった。(幹部などから)指示があったわけではない」などと話しました。
堀井議員は午後、約20人の支援者に直接説明したものの、終了後、取材に応じた人からは「具体的なことは何も言っておらず、説明責任を果たしたとは言えない」「2000万円以上も受け取っていて、党から何かしらのペナルティがあるはず」など不満の声が相次ぎました。