「不祥事」続く東京・江東区、今度は柿沢未途氏の議員辞職で補欠選挙へ…「選挙はもうたくさん」

昨年4月の江東区長選を巡る公職選挙法違反事件で起訴された柿沢未途衆院議員(東京15区)が1日、議員辞職し、4月に補欠選挙が行われることになった。今後、各政党の候補者選びが加速するとみられるが、関係者からは「不祥事による選挙はもうたくさん」と恨み節も聞かれた。
区内では、柿沢氏の支援を受けた木村弥生・前区長の辞職に伴う区長選が昨年12月に行われたばかり。昨春の区長選で木村氏を支援した吉田要区議は「いまだに柿沢氏本人から説明がなく、地域の皆さんから事件について尋ねられて我々も困っている。まずは説明責任を果たすべきだ」といらだちをぶつけた。
「区民も選挙にうんざりしていると思う。投票率が下がらないよう啓発するしかない」。区職員の一人はため息交じりに話した。
公選法の規定で、補欠選挙は4月28日に行われる。
自民党は不祥事が続いたこともあり、候補者選考は難航することが予想され、公募になる可能性もあるという。立憲民主党は党所属の議員経験者を中心に人選を進めつつ、野党での候補者一本化も模索する。日本維新の会と共産党は、衆院解散に備えて候補予定者をすでに決定。地域政党・都民ファーストの会も擁立を検討する。

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