和歌山県日高川町が発注した工事をめぐり、業者に最低制限価格に近い金額を漏らしたなどとして町の課長が逮捕されました。 官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、和歌山県日高川町の建設課長・岡本康博容疑者(57)と、日高川町建設業協同組合の理事長・清水達成容疑者(60)です。 警察によりますと、岡本容疑者は去年9月、町が発注した橋の補修工事の指名競争入札で、最低制限価格に関する情報を清水容疑者に漏らし、清水容疑者が理事を務める組合に加盟する業者に落札させた疑いが持たれています。 (日高川町 久留米啓史町長)「住民の皆様の信頼を大きく裏切ることであり、深くお詫び申し上げます」 最低制限価格は711万円あまりでしたが、この業者は約713万円で落札していました。警察は2人の認否を明らかにしていません。 日高川町では去年9月、別の官製談合事件で副町長らが逮捕されています。