小学5年生の男の子が殺害された事件から2月5日で9年。いまだ謝罪の言葉はなく、父親が悔しい胸の内を語りました。 事件現場で花を手向ける森田悦雄さん(75)。9年前の2月5日、この場所で大切な我が子を失いました。 (森田悦雄さん)「何でお父さんより早くあっちへ行ったんやと…そんな思いで語りかけていました」 2015年2月、小学5年生だった森田都史くん(当時11)は近所に住む中村桜洲受刑者(31)に肩や頭など10か所以上を刺され、殺害されました。中村受刑者は懲役16年の判決が確定しています。悦雄さんによりますと、受刑者からの謝罪はこれまでに一切ないということです。 (森田悦雄さん)「いまだに反省がないということで、謝罪もない。私らのことをどんなふうに思っているのか。いつも悔しい気持ちでいっぱいです」 また、民事裁判で中村受刑者には約4400万円の賠償が命じられていますが、1円も支払われておらず、犯罪被害者の補償拡充が課題となっています。