井口七海記者)
「札幌市内、朝からとても暖かいです。雪道だった車道もこのようにぐちゃぐちゃになっています」。
記録的な暖かさで一気に雪解けが進んだ札幌市内。最高気温は10.8℃と4月中旬並みの気温となりました。2日連続で10℃以上を観測するのは2月としては初めてのことです。
住宅街では雪割りに精を出す人が。
市民)
「いま氷を割って少しでも歩きやすいようにしようかなと。あったかくなったね。北海道じゃないみたい」。
市民)(Q半袖ですか?)「そうなんですよ。暑くて」。
この異常な暖かさは冬の風物詩となっているイベントに深刻な影響をもたらしています。
森唯菜アナウンサー)
「気温上昇に伴って会場は閉鎖されています。完全に氷がとけて骨組みも見えてしまっています」。
湖の水を吹き付けて凍らせたオブジェが立ち並ぶ『千歳・支笏湖氷濤まつり』。ライトアップされた幻想的な世界観が人気ですが・・・
森唯菜アナウンサー)
「こちらの氷像は入口部分が大きく溶けています。中を見ると天井が崩れたのでしょうか。大きな氷の塊が落ちてしまっています」。
今月25日まで開催予定でしたが、来場者の安全確保ができないことから14日で中止が決まりました。
台湾から)
(Q知ってました?)「全然知らない」(Q楽しみにしていたんですか?)「そうよね」。
骨組みがあらわになった氷像を前に写真を撮る人も・・・。
函館から)
「このためだけに来ました。溶けちゃっていてちょっとショックですね」。
支笏湖まつり実行委員会・小林典幸さん)
「自分たちの子どもを育てるような気持ちで作っているので、こういう崩れる姿を見るのはすごく悲しいものがありますね」。
最高気温が10.3℃となった小樽市でも。
井口七海記者)
「2月とは思えない暖かさです。そんななか、スノーキャンドルは崩れてしまっています」。
市民による手作りのスノーキャンドルが並ぶ小樽雪あかりの路。
ボランティア)
「全部溶けちゃったけど、見にきてくれる人のために・・」。
夕方の点灯を前に修復作業が急ピッチで行われていました。
ボランティア)
「ここまで全部崩れてしまうことはないので、大変です。なんとか5時まで点灯するまでに間に合わせようとして、一生懸命急いでやってます」。
化石のマチ、道北の中川町では。
鈴木麻友記者)
「例年天塩川は凍った氷の上に雪が積もり、一面真っ白になるはずなんですが、現在は中央部分に少し雪が残っている程度で、ほとんど解けてしまっていますね」。
毎年3月中旬以降に凍った川の水が一気にとけだす天塩川。町の観光協会は、この迫力ある川の解氷日時を当てるクイズを実施しています。しかし今年は・・・。
中川町観光協会・澤口優二さん)
「こんな表面がとけているのはあまりみたことがない状況」。
クイズの締め切りは今月末までですが、3月の訪れを待たずに川が解けかねない状況に焦りを隠せません。
中川町観光協会・澤口優二さん)
「2月中に氷が流れたということがなかったので、あまりそこを想定していなかった。暖気があまり続かなければいいなと思ってはいるんですけど」。
南からの暖かい風はこんなものも運んできました。
札幌ではPM2.5の濃度が注意喚起の指標値を一時超える事態に。市内はもやがかかったような状況になりました。